昨年は新型コロナが猛威をふるった年でした。
そしてまだまだ終息には至っておりません。

仕事への影響も様々な場面であったのではないでしょうか?
特に飲食を中心とした個人事業者の方にとっては厳しい年となりました。
市や県、国と支援対策がとられました。
国からの給付金は、ITの普及目的もあってか、全てインターネット申請となりました。しかし、まだITの波に乗り切れない高齢の方にとっては申請は難しいものとなったはずです。そこで、国ではITサポート会場を設けそうした方を対象に支援策が取られました。私もその一員として6月から12月まで東御市商工会の会場を担当しました。
そして、市、県、国、それぞれのITサポートは無事に終了しました。
私の担当した対象者は200人を超え、中でも特例による申請の方が多く、一件の申請に半日がかりといった日もありました。

世の中のIT化はますます加速しているように思えますが、日本のIT化は世界に遅れをとっているようです。
今回の申請も全てインターネットによる申請でないと受け付けてもらえませんでした。申請には書類のデジタル化が必須になります。デジタル化と言っても、スマートフォンで書類を写真に撮り、それを申請フォームからネットを介して送る作業なのですが、既に前段階のメール登録でつまづいてしまう方もいます。
そんなに高度なことでなくても、普段やっていないとできないことはいくらでもあります。
先日コンビニに行くとレジが自動化されていました。
(何れお金を持たない時代がくるんでしょうね。)
どんなものでも、毎日使っていたらそれが当たり前になってしまいます。
ネットショップが流通を変え、いつの間にか当たり前に利用しています。
個人の小さな農家さんが、インターネットで野菜を売るということも当たり前になってきています。
「小さな利益でも確実に消費者と直接繋がる」
農産物のように鮮度が命の商品にとって、大量生産、大量消費の原理では農協のような流通システムが必要です。しかし、「沢山作りコストを下げ短時間で売る」このシステムは日本には合っていません。大規模農家は山間地の多い日本には向いていないからです。
ネット販売を考えた時、今までの農業形態では成功しないかもしれません。
アナログをデジタル化し効率化を図る工業的な考え方ではなく、デジタル化することで新しい仕事の形態を想像するような思考の転換が必要に思います。
「小さなシステムで最大の効果を生み出す」これが本当の意味でのテクノロジーだと考えます。
効率良く良いものを作り無駄なく販売するシステムが持続可能な社会と持続的生産を生み出し、更に豊かさと余裕を生み出す。そんなシステムです。

今人類はコロナのこともあり、変化の時を迎えているとしたら、、、。
テクノロジーの進歩の目的は人類の幸福のためにあるはずです。
今起きていることを正しく理解し、国境や、言葉、習慣、歴史、宗教を超え、人類が抱えている問題を柔軟に解決していく、テクノロジーの進歩がそれを可能にするか、それとも、それにより間違った方向に向かうのか?
人類が今直面しているコロナと言う苦難も、実は次に準備された世界への目覚めであり覚醒の一つのきっかけに過ぎない気がします。
私たちは勇気を持って一歩前に進むしかありません。

2021年が新たな希望の年となるように、昨年以上に気を引き締め、人と人が協力し合い豊かな実りの年となることを願っています。

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